« 近く本編を再開します | トップページ | 暁の明星 宵の流星 #194 »

2013年12月14日 (土)

設定・人物紹介(セドの太陽編)

セドの太陽編~設定書~


セド王国(セドラン共和国)
  絶対神の妹神が、兄神が創った大陸に初めて降り立ち、大陸の人間の男と契って、王家を作ったといういわれから、代々続く神王を立ててきたセドナダ王家を中心とする国家。小国でもあるが、そのためにより、東の国で絶対の力を誇っていた。しかし近年はその力も衰え、東も情勢が不安定だった。神の血に固執するが故の、近親婚もされていた一族で、それも原因かと思われる。
国民は穏やかで、優しい人間が多く、肌が白くてきめ細やかな肌、黒い髪に黒い瞳の美形が多い国でもある。


【登場人物】

_convert_20100417114217_2
アマト=セドナダセドの太陽

セド王家、第五王子。
濃すぎる血を薄めるためにと、前神王が桜花楼、最高級娼婦【夜桜】との間に作った子。母親はもちろんセド人。
父王の低い声と、母親の美貌を受け継ぎ、見目麗しく、また博愛精神と利発さで、国民の人気を絶大なものにし、全てを兼ね備えた“太陽の王子”【セドの太陽】と讃えられた。
だが彼は母が身分のない娼婦だった事から、他の兄弟に疎まれ、嫉妬の対象となっていた。
彼を守ってくれるのは、彼を愛する家臣達であった。
特に護衛のラムウとは子供の頃から一緒で、一番心を許している。
王の素質はあるが、自己犠牲的なほどの優しさが災いして、異母兄弟の策略から、禁忌を犯してしまう事になる。聖職者である二人の女性と禁忌を犯し、それぞれ王子を儲ける。子供達の事を深く愛している。

_convert_20100417115544
ネイチェル月光天司(げっこうてんし)

天空飛来大聖堂(てんくうひらいだいせいどう)の聖職者。月光という異名を大聖堂から頂く。
元は武道家の家柄で、幼い頃から父親に剣を仕込まれていた。その事から、信徒だった母の願いを聞いて、聖職者になったと同時に、少女ながらオーンの最高位、姫巫女(ひめみこ)の直属の護衛を任される。剣の腕は男性並み。大聖堂の聖戦士であるサーディオの剣の師匠も務めた事も。
だが彼女は昔から医術に興味があり、密かに勉強、実践を重ねていた。将来は各国を奉仕で回ろうと考えていた。姫巫女のラスターベルを敬愛し、昔は姉(あね)様、と年上の彼女を慕っていた。
その彼女を穢し、子供を産ませたセドの王子を怒り、責めはすれ、心から憎めない自分と葛藤する。王子に愛を感じていたからだ。
禁忌を犯す事になるであろうその想いを抑えてきたが、最後には自ら神に背き、罪人になる道を選ぶ。
アマトを心から愛し、彼との愛の結晶を産む。アムイの母。


_convert_20100417115459
ラムウ=メイ

アマト10歳の頃より彼を守護する、セドの英雄。アマトより5歳年上の彼は、見目麗しく猛々しく、味方はもとより、敵側や他国まで羨望を集めるセドの将軍であった。彼の家は代々セドナダ家を守る将軍の家柄であり、敬虔なオーン信徒である。王家とも遠いが血筋が繋がっているとも言われている。ストイックでクールな風情。大柄ではあるが、かなりの美形で、表情をあまり崩した事がない。東の美丈夫、東の鳳凰、と言われる。“鳳凰の気”は、聖天風来寺(しょうてんふうらいじ)にて修得した。なので彼を羨望し、恋焦がれる男女も数多く、数々の告白を受けるが、彼はずっと自分の王子が神王となるのを夢見、一生を彼に捧げるためと、オーンの信徒もあって、独身を貫く覚悟だったので、全て断ってきた。
アマトが禁忌を犯すのを阻止できず、それが暗い影を落とし、彼の何かが壊れていく。それでも彼はアマトから離れられず、再び彼が禁忌を犯したと同時に、暗い闇に取り付かれる。
アムイの表の父親。

_convert_20100417114432
ラスターベル・姫巫女

オーンの天空飛来大聖堂の最高位、姫巫女。幼少の頃より不思議な力を持ち、その力と大陸一美しい姿に、大陸の宝と賞賛された、神の声を聞く【光の巫女】と称される。
大聖堂の神殿で育ち、子供の頃からあまり外に出た事がない、文字通りの箱入り娘。俗世に染まらない事で、身体は大人の女性だが、心はまるで童女のような無邪気さを持っていた。ネイチェルに絶対の信頼を寄せ、いつも彼女と一緒だった。それがセドの太陽の王子によって穢され、意に沿わぬ妊娠、出産をする。神の声が聞こえなくなった、と絶望するが、死の間際で全てを悟り、天に召された。キイの母親。

_convert_20100417114347
ミカ・アーニァ=セドナダ(正妃)

セド王国、タカト神王の正室。
前神王の姪の娘で、王家の中で唯一、王子達と年代が一緒だったため、将来の神王の正妃となるために育てられた。
アマト達とは幼馴染であり、彼女は小さい頃からアマトに恋焦がれていた。なので、アマトが王太子になった時、幸せの頂点に立っていた。だが、アマトが禁忌を犯すため、タカトに王太子の地位を譲ってから、彼女の地獄は始まった。無理やりアマトと関係した子供を流産し、アマトが死んだと告げられてから、彼女はますます壊れていくことになる。
…そしてアマトへの狂おしい想いが渦巻き、何年後かに、その矛先がアムイに向けられる。


_convert_20100417115622
サーディオ天弓聖剛大天司(てんきゅうせいごうだいてんし)

天空飛来大聖堂、聖戦士総合大将・聖剛大天空代理司。
緩やかなくせのついた、肩までの金が混じった亜麻色の髪を揺と、灰がかった群青色の瞳を持つ。ラスターベルの弟だけあって、彼女に面差しが似て、まるで大聖堂の彫刻から抜け出たように麗しい。まさしく神の申し子、神の化身と賞された人物。もちろん、姿だけでなく、高潔で勇ましく、また頭脳明晰で小さい時から神童とまで言われたくらいの優秀さも、持ち合わせていて、文字通り、非のない人物。聖職者にして初めて、自ら聖天風来寺に修業を志願し、一発で合格を貰った。五年という短い間で、他の者が十年もかかる修業を見事にこなした、その経歴がかなりきいたようで、一年後、19歳で聖戦士の総大将、聖剛天司に就任する。将来の最高天空代理司長(さいこうてんくうだいりしちょう)では、という声が高い。姉を心から尊敬し、愛し、大切に思ってきた。その姉が穢された事にかなりのショックを受けて、事実をずっと調べ続けている。少年の頃からの剣の師匠でもあった、年上のネイチェルに憧れ、敬愛していた。なので彼女が禁忌を犯した事に、怒りと悲哀を感じている。まだ歳若い事もあって、潔癖すぎて熱くなり易い。
本編では大聖堂最高位である最高大天空代理司長(さいこうだいてんくうだいりしちょう)となっている。

Photo_2
クラレンス=リジェロ銀翼天司(ぎんよくてんし)

サーディオの頼みで、10年も姫巫女の事件を探っていた、銀翼の異名を持つ聖職者。
聖職者であるが、少々背徳感のある色男風情で、危険な雰囲気をたまに漂わせている。
彼は大聖堂では優秀な聖職者であり、サーディオと同じ聖職者が多い家系に生まれ、神官となり、将来を期待されていた。…だが…。
本編にも名前だけは時たま出てくる銀翼天司。
このセドの太陽編には出てこないが、本編にて
数年後に彼の神に仕えるにあるまじき行動が公になり、罪人として囚われることになるが、王家の石盤を持って牢を脱獄し、東のある州に逃げ込む。その情報が、ゼムカ族の若き王子だったザイゼムの耳に入り、キイの出生の秘密を知る事となる。
彼の中に、善悪の区別はない。
つまりこの世の罪とされることも、道徳とされている事も、彼には全く意味がない。
人としての道徳観が全く無く、人間としての心を感じない。なので自分の利益のためならば、簡単に人としてのタブーを犯す。
まるで天に仕えた悪魔の申し子、背徳の天司、と後に呼ばれる。(ここでは詳細はありませんが)


白蘭(びゃくらん)

セド人で、セドナダ王家御用達の優秀な気術士。王家に呼ばれ、特殊な“気”を持つ幼いキイを任された。
善良で良識のある彼は、唯一のアマト達の味方。彼のお蔭でキイを取り戻すことができた。


ハル

セド人、アマト王子の守役の一人で、王子が赤ん坊の頃から面倒を見ている。故に人一倍、アマト王子を気遣う気持ちが大きく、まるで本当の親のように彼を慈しんでいる。


       随時更新中です

|

« 近く本編を再開します | トップページ | 暁の明星 宵の流星 #194 »

設定・人物紹介(セドの太陽編)」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 設定・人物紹介(セドの太陽編):

« 近く本編を再開します | トップページ | 暁の明星 宵の流星 #194 »