人物紹介(本編メイン)

2013年12月11日 (水)

人物紹介(本編メイン)

《登場人物》

★アムイ=メイ
(異名・【暁の明星】……呼称・《暁の御方・暁・暁の君(後半)》
  25歳。黒髪・黒目。
 武術の伝道・聖天風来(しょうてんふうらいじ)出身。気術では最高峰の王者級の“金環きんかんの気”を持つ。無法地帯の東の国での武勇伝が、大陸全土にその名を轟かせる。他人には無口で無愛想。基本的に人を寄せ付けたがらない。かなり尊大な態度を取っているが、本当は優しい心を持っている。
 子供の頃に受けたトラウマで、一部記憶を封印している。人とどう接したらよいかわからない。相方のキイとは深い絆があり、彼を求めてさすらい続けている。

★キイ=ルファイ
(異名・【宵の流星】……呼称・《宵の君・宵》 本名(ほんな)はキイ・ルセイ=セドナダ
 27歳。真鍮に似た色味の濃茶の髪色。鼈甲色の混じる焦げ茶色の目。
 アムイと共に聖天風来寺を出て、“恒星の双璧”という呼び名でアムイと共に恐れられる。現在、事情により不服ながら囚われのお姫様状態。
“気”が流動的という特徴のため、常にコントロールを余儀なくされている。
 男だが、浮世離れした絶世の美貌の持ち主。男も女も虜にするフェロモン垂れ流しのエロスの塊のような男とも囁かれている(アムイいわく、大げさだ、との事だが)流星の異名は“気”の流動からくる。川のように流れ流れて、あちらこちらとぶつかり、そのため早熟で順応力があり、悟りも早い。“気”の不安定さをアムイの“気”の安定で補っているが、流動の割には心は強靭で流されにくい。麗しい姿と反対に男性性が強い。無類の女好きでも女性を敬うので、多数の女性と浮名を流しても全く一度もトラブルになったことがない、という得な性格。わざとなのか地なのか、かなり口も態度も悪い(対男性)。父を同じくするアムイを幼い頃から深く愛している。
 


★イェンラン(=ミン)…呼称・イェン、お嬢
 18歳。癖のある黒髪。黒目。
 中央国の娼館《桜花楼》に、15才の時、親に金で売られた少女。その時に偶然出会ったキイが忘れられず、彼を追ってアムイ達と供にさすらう。
 女として生まれた事に怒りを感じ、性を忌み嫌っている。直接的にいうと、彼女は男性が怖くて、性的なことが嫌。それでも心の底では自分の女らしい部分は捨てたくないところがあり、どんなに男を遠ざけようと、男らしく気が強く振舞っても、男から見てやはり愛らしさを捨てきれてない。気丈だが割りと素直な一面も持つ。実は好奇心と向上心が強い。北の国、モウラ出身。

★サクヤ(=マキカド)…呼称・サク
 25歳。黒髪、黒目。
 背は中背よりも心持ち低い。(チビチビ言われるが、実際そうではなく、ほぼ標準←いつも絡んでくる相手がただデカイだけ)割と筋肉質。顔は可愛らしいが、あまり自分をよく見せようとする気がさらさらない。明るく前向き。打たれ強い。
 強くなりたいがため、10年前国を出て武者修行の旅に出る。その過程でアムイの強さに惚れ、どんなに疎まれようが自称弟子としてまとわり付いている。頭の回転が早く、人の心を掴むのが上手く、そうやって器用に世間を渡り歩いてきた。特にガタイのいい屈強なタイプや、年上の同性に異常に好かれるようで(しかもかなりの粘着質に)、小さい頃から苦労している。アムイには天然と思われてるが、本当は全て把握しているような食えない男。年上の美女に弱い。彼もまた心に抱える闇を持っている。それを越えようと必死で生きている。

★シータ=シリング
 ?歳。淡い金髪。琥珀に似た茶色の目。旅の途中で合流する、アムイとキイの聖天風来寺での同期門下生。
 サクヤが年上の綺麗なお姉さん、と間違えるほどの美人で、かなり派手な格好しているが、正真正銘の男。言葉もオネエ言葉で、男臭さを感じさせない。何故こんな格好をしているのかは、謎。ただ、女性の格好が好きなだけ、という話もある。
 年齢の事を言われるのが嫌い。だけど同期の中で一番の年上で、アムイとキイの幼い頃から知っている。皆には一応年齢不詳としている。お節介焼きな所と、説教臭い所に、アムイとキイはうんざりする事が多い。だが見かけによらず強靭で、かなりの使い手。プライドの高いキイとは犬猿の仲と言われているが、実際はわからない。何かと二人に詳しくて、何かと二人を心配している。

★アーシュラ=クロウ
 28歳。黒髪、黒茶色の目。
 男だけの一族ゼムカのザイゼム王の腹心。護衛隊長。影のように王に仕える。聖天風来寺出身。特待生として、数年間、キイとアムイの同期生として一緒に学ぶ。ずっとキイの友人として接してきているが、本当はキイに心から惚れていて、彼とザイゼム王との間で心が揺れている。キイが男を受け付けないタイプと知ってるが故、自分の気持ちが成就するとは露ほども思っていない。表向きは冷静で、あまり自己主張しなさそうだが、内面はかなり熱く、特にキイの事になると感情的になる事が多い。キイに依存しているアムイに苛立ちを覚え、アムイが男なのにキイに愛されていることで、益々アムイを嫌うようになる。

★ヒヲリ
 22歳。緩やかで波打つ茶色の髪。焦げ茶色の目。
 桜花楼、最高の娼婦【夜桜よざくら】候補といわれる中級娼婦【満桜みざくら】。2年前、アムイに助けられ、彼が客の常連となってから、心惹かれ、恋するようになっていく。だが、気持ちは誇りを持って最高娼婦を目指している所から、アムイの事を半分客人として考えている。そしてその半分は、恋する気持ちに翻弄されている。アムイに抱かれながら、彼の心の中には絶対的な大切な存在の影を感じて、切なくなっている。

★雷雲(らいうん)
 桜花楼第一城内【満桜】番頭。格闘おたく。

★昴(こう)老人
 北の国・北天星寺院で修行した僧。北天星を隠居し山篭りする前に、俗世を楽しもうと旅をしている、謎の老人。
 実は大陸の賢者衆のひとりで、北の国、北天星寺院(ほくてんせいじいん)の最高位である、気術の権威、昴極大法師(こうきょくだいほうし)である。

★ザイゼム=ギ・ゼム
 43歳。黒髪、黒目。男だけの流浪の民、ゼムカの国王。
 豪傑で冷淡、気ままで自由奔放、飽きっぽい。野性味でカリスマ的魅力がある。腹心のアーシュラいわく、愛という対象での特別な人間を持たない人だったが、野望の対象としてキイを追ううちに、気になる存在となっていた。その本人を初めて見たときから心を奪われ、彼を軟禁状態にする。

★ルラン
 17歳。黒髪、青い目。ザイゼムのお付きのひとり。王の身の回りの世話をしている。世で言う小姓のひとり。
 ゼムカ人としては珍しい青い瞳を持ち、キイが意識を閉じてからはずっと彼の世話をしている。キイいわく、損得なしで、ただ愛し受け入れる、純真無垢な魂を持ちながら、精神年齢の高い少年である。12歳の頃からずっと憧れていた王の近くに仕える事になり、彼の寵愛を受ける事になるが、キイの存在があってからは、ずっと寂しい想いを抱えている。王を心から愛している。

★ティアン=ネイオン宰相
 南の国、リドンの宰相。気術師として賢者衆の一員だったが、リドン大帝に見込まれ宰相となる。自分の師匠がセド人で考古術師だった、という縁で、やけにセドの秘宝に詳しい。その情報で、大帝に取り入り、キイを狙う。

★リシュオン=ラ・ルジャング
 23歳。茶褐色の短髪、西の国の特徴である青い瞳。西の国ルジャンの第四王子。
 尊大な所はなく、優しく爽やかな青年で、女性を大事にするフェミニストである。その反面、意外と行動派で、10代の頃からあちらこちらに旅に出、最終的にははるか遠くの外大陸そとたいりくまで足を伸ばし、視野を広げた。先見の明があるが、覇王となる資質はない。その紳士的で知性派な所が女性に人気があり、彼の妻になりたがる女性は数多多くいる。
 北の姫君のお供で北にいた時、イェンランに出会い好意を持つ。大陸の平和を常に考えている。

★アイリン=モ・ラウ
 9歳。亜麻色の髪、灰褐色の瞳。北の姫君。
 母は、天空飛来大聖堂の最高位である神官、サーディオ最高大天司長さいこうだいてんしちょうの末妹リサベル。親子以上歳の離れた北のミンガン王に後妻として嫁ぎ、アイリンを産んだ。心の優しい綺麗な女性であったが、残念なことにあまり身体が丈夫ではなく、アイリンが7歳の時に病で死んだ。彼女には先妻の妃の間に生まれた、成人した兄が3人いる。一人は死、長男は南の国に通じ、三男は西の国と手を繋ぎたがっている。父王には娘と同様、頭の痛い状況である。
 アイリン本人は、神官の伯父を持ち、しかも大聖堂の姫巫女だった伯母を持つ事から、巫女の能力を持つとされ、オーンから所望されていた。しかし彼女は自分の心に聞こえる声と自分の気持ちに従って、9歳にして俗世に留まり、普通の人として愛のない結婚を選ぶ。

★フェイとレン
 9歳。茶色の髪、黒目。アイリン姫の乳兄妹で双子の男の子。
 フェイは素直で大人しく、案外思慮深い。レンは反対に口が悪くて粗野な所があるが、人気者。
 子供の頃からアイリンを二人でずっと守っている。特にフェイは、アイリンを過保護すぎるくらいに大切に扱う。
(この物語には出ませんが)そのため、彼女の輿入れに辛い思いを抱えている。レンは意外とさっぱりしている方である(単純な性格が幸いしている)。

★ガーフィン=リド(大帝)
 36歳。赤茶色の髪、濃い水色の目。【氷壁の帝王】という異名を持つ南の国リドンの大帝。
 冷徹で計算高く非常に残酷な性格で、独裁者として君臨している事から、南の男には不似合いな【氷壁の帝王】という異名で呼ばれ、恐れられている。若くして帝王の座についたが、どちらかというと実戦には向かず、玉座に座り、従者を手足のように動かす事が多い。(唯一、実妹に弱い)

★リー・リンガ=リド
 30歳。赤毛、青い目。南の国、リドンの王女。
 大帝の同親(どうおや・両親とも同じ兄妹)の妹であり、兄である大帝には眼に入れても痛くないほど可愛い妹らしい。小さい頃から自分の女としての魅力に気づき、それを武器に周りの男達を意のままに動かしていた所があった。あの女性に弱いキイですら、(彼女は自分の女を謳歌しているから放っとけ)とまで言わせた女性である。4回の結婚、離婚暦がある(ほとんど政略結婚)。とにかく若くて綺麗な男が好きで、それらを虜にし、侍らすのが好き。火遊びが過ぎて、離縁になった事もしばしば。だが、それでも国と尊敬する兄のため、ちゃんと妻としての義務は果たしていた。
 火遊びのつもりで手を出そうとしていたアムイに本気になってしまい、彼の子供を産むことに執念を燃やしている。意外と行動的(自分でやらなきゃ気がすまないひと)

★ドワーニ=ラルゴ(大将軍)
 多分40代後半。銅色の髪、茶色の目。
 ガ-フィン大帝の左腕である帝国軍大将。“煉獄の気”修得者。

★モンゴネウラ=ブルドン
 50代後半。白髪混じりの金髪、緑色の目。
 リンガ王女を子供の頃から守っている護衛官長。厳つい大男だが、貴族出身で品と教養のある男。

★ シャイン王
 西の国の国王。保守的だが、自分とは反対の改革派、四男リシュオンに一目置いている。

★ペイン王太子
 西の国次期国王。父王とよく似ていて、保守的。第一王子。
   息子→長男(次期王太子)キース…我儘に育つ。アイリンの夫。13歳。
   〃  →次男ケイン…兄と違って、しっかりしていて物怖じしない性格。11歳。

★ミンガン王
 北の国の国王でアイリンの父。高齢で、孫ぐらいの年齢の一人娘を愛し、気にかけている。

★故 聖天師長(しょうてんしちょう)竜虎(りゅうこ)
 前任の聖天風来寺の最高位。キイとアムイの育ての親。
二人の事情を知っていた…?3―4年前に他界。

★凪(なぎ)
 年齢不詳の小柄な男。なんでも屋。情報提供も。アムイと懇意。


※メインはもっと人物が増えます。随時加筆します。
 イラスト画のあるキャラは後ほどアップします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)