第一弾 東の国【後半】
《後半以降に出現する人物達とその国など》
●荒波(あらなみ)州
……ハウル州知事(陸)・アベル提督(海)の二人が統治する東の国きっての港を持つ、海側の細長い国で、東で2番目に大きい州。
ほとんどの東の海岸線を所有しているため、交易が盛んで東の玄関とされるほどの貿易港がある。海軍も発展し、特に今の若い提督になってからは、海賊も震え上がるほどの最強の存在となっている。
*アベル=ジン*
海軍提督。黄金の髪にブルー(ブル・ノ・ウェアールの輝石と呼ばれるほどの青)の瞳の持ち主。鋼鉄の防波堤、と荒波海軍が称される礎を作った若き軍神と恐れられ、州民からは英雄視されている。
*カァラ(異名は【姫胡蝶】)*
アベル提督の愛人。絶世の美女風情だが男。アムイの“気”を吸って廃人となった極悪大罪人シヴァの息子。元南の国宰相ティアンの養い子。邪眼という物事を見通す力を持つ。キイにちょっかいを出し、アムイに気持ちを揺さぶられる。
*ハウル=リッサ*
荒波州知事。穏やかな美青年で、アベルの元彼。先日妻との間に息子が生まれたばかり。母が敬虔なオーン信徒のため、自分の常識に囚われがち。
*ライル=リッサ*
大佐。知事の末弟であり、アベルの左官。幼少の頃からアベルに心酔し、恋心を募らせ彼を追って海軍へと入る。カァラと出会う前、アベルの恋人に昇格し、幸福の絶頂にいたのだが……。赤茶色の髪、こげ茶の目。
*レザー大尉*
アベルの年配の部下(補佐役)で父親の友人でもある。若かりし頃はリッサ家の子息たちの護衛だった。温厚でアベルの良き理解者でもある。
●風砂(ふうさ)州
……総督エピネと州議会で自治している東の国で一番大きい州。ほぼ中心に位置する。風の強い、砂漠の多い土地柄であるが、中心にある大都市には大きな湖があってよく栄えている。キイ達の育て親でもある前聖天師長(ぜんしょうてんしちょう)竜虎(りゅうこ)の出身地でもある。
総督のエピネは何年か前に南の国の王妹である王女リンガと政略結婚したが、自分の可愛がっていた小姓に王女が手を出したとかで呆気なく離縁したという醜聞がある。
●緑森(ろくしん)州
……モガ州知事を代表とする東の国3番目に大きい州。北の国国境にあり、山岳地帯に位置する。その北寄りの東はずれに、聖天山(しょうてんざん)があり、その山だけは聖天風来寺の自治区となっている。
ちなみにそのモガ州知事は、六十過ぎてはいるが妻と多数の愛人を持つほどの女好き(王族でないくせに後宮があるとまで噂がある)で、最近ではとうとう女に飽きて男である姫胡蝶の愛人に立候補したという、アベルが呆れた隣州の知事はこの男である。
●清流(せいりゅう)州
……クマロ州知事を代表とする、東の国一番小さな州。南の国に隣接しているため、たびたび南の国が侵攻し、セド王国を攻めるための足掛かりにされた過去を持つ。州の立て直しのために人材と財力をつぎ込んで余裕がない。そのためにいつ州が解体してもおかしくないと思われているが、セド王国滅亡を受けて、セド人を母と持つクマロが州知事として統治してから徐々に復興している。清見川(きよみがわ)という東で一番大きい川を持ち、その恩恵を賜ってきた。
※他、小さな2州があったが、その他の村や小国同様に、セド王国崩壊によって無法地帯となっている。
※他に自治体としていくつか東方海域に島が多数あり、その代表のひとつがオーン神国に近いキサラ島がある。ちなみに荒波州アベル提督の母親の出身地である。
もっと東方には多民族と交流を好まない、閉鎖的で謎の多いなユナ族の島がある。
今回、時間がないので割愛し、後に詳細を追記します。
(最後にセツカが登場するかもしれないので、それまでに……)
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